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【キャノンボール】事前準備とルート決定方法

「キャノンボールって??砲弾??」

と思った人も多いと思うので、まずは自転車界隈におけるキャノンボールについて前述させていただく

キャノンボールとは

ざっくりと説明すると「東京大阪間の520kmを24h以内に自転車で走る」という最高にロックな挑戦のことである。

当然ロードバイクを想像すると思うが、どの界隈にもバケモノは潜んでいるもので、著者が知る限りでも折りたたみ自転車やママチャリで達成してしまった人もいる。
インフレが続けばキックボードで挑戦する人すら出てきそう。

事前準備

キャノンボールを達成した人、通称「キャノンボーラー」の記事を見ていると、皆共通しているのは「事前準備が非常に重要」ということ。

キャノンボールの第一人者であるばる氏のブログには、「計画で達成の五割が決まる」と書いてあるほど。

そこで当記事では、著者が挑戦達成のため行った事前準備について、長泉寺の服装や装備に限らず、移動方法や東京(大阪)到着前後の「服」まで細かく説明する。

以後引用資料は全てばる氏のブログ「キャノボ研究室」より引用させていただく。基本的な情報はこと細かく載っているためこちらを参考にした方が良い。

ttps://cannonball24.com/category/strategy/

ばる氏のキャノンボールの記事一覧はこちら。
基本的に本ブログを熟読すれば、キャノボの準備において問題はない笑

当記事では一達成者として挑戦の実体験を元に著者感じたルートや服装、補給等の最善策を記載するので、参考にしたい方は読み進めていただければ幸いです。

風向き

出発時間と同様にまず初めに決定すべき重要な要素。
まず初めに風向き・タイムスケジュールと照らし合わせ出発時間を並行して決定すべき

「いつどこを通過するか」風向きと相談しながら決定する。

windy

風向きや雨量の詳細を細かい時間別に地図で参照することができるアプリ。

アプリ名からもわかる通り、風に特化しているが、その他気象条件も見ることができる、友人の気象予報士一押しのアプリ
これを時刻と都市の通過時間別に照らし合わせてルートを決定するのが良い

このように風や雨を地図と照らしながら時刻別にみることができる

Google Play で手に入れよう Download on the App Store

アプリのダウンロードはこちらから

偏西風

基本的に秋の挑戦では偏西風の影響を受けるため基本的に大阪→東京ルートの方が追い風になる部分が多いが、一概にそうと断定することはできない。

静岡での風向き

都市部はstop and goが多く風の恩恵を大きく受けない

静岡県は海岸線沿いが多く、風の影響を強く受けることから、沼津ー岡崎あたりの風向きを重要視して決定するのがよい(最も、この区間全てが常に追い風になることは少ないのだが..(笑))

タイムスケジュール

ばる氏がExcelにてタイムスケジュールを簡単に計画できる

出発時間

東京・名古屋・大阪と交通量の多い都市を経由するため、出発時間は非常に重要な要素。

基本的にはこの三大都市を交通渋滞(主に通勤・帰宅ラッシュの時間をさける)ように計画した

著者は「早朝六時東京発」にした。

https://cannonball24.com/what-time-to-start-2017/
より細かい検討すべき内容はこちら

ルート

当記事では著者が挑戦した東京▶大阪ルートに限り説明させていただく。

東京→大阪or大阪→東京

ちなみに東京→大阪と大阪→東京のどちらが良いのかという話だが、基本的には大阪東京のほうが難易度が低いとされている

理由は偏西風。
大阪スタートならば追い風になることが多いからだ。
歴代の達成タイムを見ていても大阪スタートのほうがタイムが全体的に速く、何度もキャノボに挑戦する生粋のキャノボドマゾの方々※失礼の記録を見ると、同一人物でも大阪スタートのほうが10分前後達成タイムが早い。

ただし、必ずしも大阪スタートが最善とは言えないので、その理由は後述する。

ルート選択

基本的に自転車が走れさえすればどのルートをとっても問題は無い。
国道一号線の550kmを基軸にルートを組むことになるが、選び方次第では30kmほど短くすることが可能だ。

ばる氏作成の東京大阪ルートの選択肢
赤線が基本となる1号の550kmのルート

当記事ではばる氏のブログ同様、東京大阪間を

日本橋~沼津

沼津~本宿

本宿~関

関~梅田新道

の四区間に分け、それぞれの区間で選択したルートとその理由について説明する。

一号はバイパスが多く、自転車進入禁止の個所が数多くある。
当区間を通過しないことは当然として、そこを回避できるよう十分に注意しながらルートをひくことが挑戦時かなり大切になる

使用ルート

著者が実際に使用したルートはこちら

日本橋~沼津

東京日本橋から47km地点の戸塚までは1号で向かう。

https://cannonball24.com/route-to-main-nihonbashi-numazu/

戸塚

戸塚は一号線が通行止めで、メインルートでは歩道橋を自転車を担いで渡る必要がある。

紫の自転車に乗れる迂回ルートを選択

御殿場

その後黒色のR246に右折し、御殿場を目指す。

https://cannonball24.com/route-to-the-r246/

ここで箱根を選ばなかった理由は

  • R246は新箱根ルートと距離が同じ、旧箱根から+5km
  • 旧箱根から獲得標高は-200m
  • 旧箱根には斜度10%越えの劇坂があるが、R246の坂は全てアウターで登れる
  • この区間では強い追い風が吹いていたので、その恩恵を受けるため低斜度のルートを選択

あとは深夜に超える場合、標高が高いと気温が下がり防寒対策がより重症になるという点も考慮すべき。
以上の点から泣く泣く(本当は箱根を通りたかった...)R246を選択した。

御殿場からは「東名高速側ルート」を選択。
明らかに距離が短いという安直な理由で洗濯したが、始めの急こう配に苦しめられた

急こう配区間
御殿場に切れ散らかしていた(笑)
https://cannonball24.com/route-to-gotenba-tomei/

御殿場からは気持ちよく下っていると一号に合流可能
著者はこの御殿場区間がきゃのぼ道中で最も脚の疲労を感じた。

沼津~本宿

浜松まで主ルートで進む
他の二ルートは選択する意味は特にないと思った

https://cannonball24.com/route-to-main-numazu-motojuku/

浜松

浜松からの浜松バイパスは新天竜峡橋にて自転車進入禁止カ所があったたため、一号北側の「姫街道ルート」を選択

https://cannonball24.com/route-to-himekaidou/

交通量が少ないことがメリットとあり、確かに夕方7時の帰宅ラッシュの時間帯に通過した割には少なかったのかもしれないが、獲得標高五増えるデメリットもあり、あまり大きな恩恵を感じなかった。
一カ所の歩道橋を自転車で渡るだけならば浜松バイパスを通ってもよいと感じた。

本宿~関

名古屋

名古屋に入ってから一号が左折する「堀田」の交差点までが交通量が多くStop and Go が多いことからあまりに体感が長く感じた。

四日市

「やや下り基調でスピードに乗る」と記載があるが、Stop and Go が多く、疲れた身体にダメージが大きかった。
ただし名古屋以降はそれほど信号が多くないので、1号以外のルートを選択するメリットはあまりないと思う。関までは気持ちよく飛ばせるが、信号の赤になるタイミングに引っかかると以後赤信号を繰り替えすという情報を、四日市在住の先輩にいただいた。

https://cannonball24.com/route-to-main-motojuku-seki/

関~梅田新道

関のファミマからしばらくコンビニがなくなる。
450㎞走ってきて、ここから標高も上がり気温も下がるというタイミングなので、ここでは休憩することを勧める

伊賀

一号ではなく「伊賀ルート」を選択

理由は交通量が少なく、25km短くなるという点。
ただしコンビニが少なく、標高が上がり、街灯もろくにないため夜の通過は勧めないと、ばる氏の記事に記載があったが、深夜に突破した経験を踏まえると確かに苦しい(特に寒さ)

https://cannonball24.com/route-to-iga-pass/

伊賀を越えると基本的に下り。
清滝トンネルを越え、梅田の夜景が見えるとゴールはあと少しだ。

ポイント 

・必ずしも歩道橋を通ることが遅くなるとは限らない

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