この山業の山場の一日。二時半起きちょい二度寝の三時から、爆晴れ奥黒部での一日が始まる、、
雲ノ平
起きた時には星が輝いていた。
斜面の途中で星を一望するには不向きな場所だったが、日の出前の北アルプスのど真ん中で、満点の星空を味わうというシチュエーションだけで満足だ
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写真を撮りながらパスタを茹で、出発したがなんだかんだ四時前には出られた。えらい。
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雲の平から一度登り、昨晩の雨で濡れた岩場をビブラムホールでもないよくわからんナイキのトレランシューズで恐る恐る渡っていく。(結構怖かった)
雲の平から一段下がった平地から見た薬師岳は雲一つかかっていなかった。
あのいつでも雲がかかっているシャイな薬師岳がどすっぴんである。
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高天原温泉
せっかく昨日苦しんで登った雲ノ平を降りきり、薬師沢沿いの高天原温泉にたどり着いたのは午前七時。
初見古い小さい小屋だと思ったが、後輩達が出会った人から聞いた情報によると結構綺麗らしい
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そこから歩いて15分の場所に河原沿の高天原温泉がある。
三連休のど真ん中。
かなりの混雑を予想していったが、結果は大外れ。常に著者+もう一組しかおらず、非常に快適に薬師岳を眺めながら野天を楽しんだ
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朝っぱらから硫黄臭のする温泉に浸かりながら、雲一つない薬師岳を眺める。これを楽しめるのは北アルプス奥地に長期でどっぷり浸かりにきたやつだけ。
この時間だけでこの山業にきた価値としては十分すぎた
温泉口までの急登
ここからが、後輩2人が挫折した稜線までのバリエーションルートの急登になる
すれ違った人:渡渉おおいよ
親父:えぐい急登だよ
この事前情報は大当たりで、前半の渡渉(というか川を登ってた)と後半の急登に嫌というほど苦しめられた
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奥が見えそうで見えないせいで、本物の温泉口(稜線)にたどり着くまでかなり長く感じた
赤牛岳
温泉から赤牛岳までの稜線が、この山業で一番楽しかった。はじめて歩く稜線。
左手に見えるは爆晴の薬師岳。
右手には裏銀座
後方には水晶と黒部五郎
正面には立山剱に滅多に見ることのない、ダムのない南側からの黒部ダム。
全てが気持ちよかった。
ただ、三時間のピストンでデポした荷物に水を全て置いてきたことを除いて
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本気で話した人たちに水こじきしようか悩んだが、唾を呑みながら荷物をデポした温泉口まで戻って来れた
水晶岳
温泉口から水晶岳までは30分ほど。初の水晶北側は王道ルートの南側と比べると結構ざれていた。
北側から来た人に前水晶とメインピークを紛らわされたりしたが、無事到着
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水晶小屋
昼ごはん。あんなに小屋飯食べたいとか言ってたのに、結局カレーメシが食べたくなった
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鷲羽岳
ここまで来ればあとは知ってる道。
なんとか四時前には三俣に到着できそうで、ほっと一息というところ。
この頃から雲がかかり始めて、初鷲羽に行った時同様突然雲がかかって何も見えないことにならないか心配で駆け足で進んだが、山頂で滞在しているうちに雲が晴れてくれた。
もってる男でよかったぜ、、
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山頂で写真を撮ってもらった、僕と同い年の息子がいるおじさんともう1人は、このあと三俣と下山中のわさび平小屋でで会うことになる
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再会
宿泊登山を当たり前のようにやる山で生きる人々にとって、晴予報の三連休に山に行かないという選択肢は、ほぼない。
言い換えれば、山で生きている人間にとって、同じようなタイミングで同じ思考で同じ山域を選んで、ばったり会うなどというのは、言葉要らずでも信頼できるものだ。
ということで、3年前に今の会社に内定をもらった翌日に登った焼岳で登山中出会い、一緒に登ったゴールドジム・タンクトップマスターに出会った
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下立から入って、黒部五郎経由で今日水晶まで行くらしい。
80lザックで。
さすが、筋肉がなせる技はレベルが違う。
また山小屋でともにいっぱいしたいなぁとおもった
穂高さんはYouTubeもやっているのでぜひ
三俣山荘
山荘には四時頃に到着できた。予想通りの到着時間でほっとする。
事前に到着した後輩が、激混みのテント場から三張分予約しておいてくれた。感謝しかない
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はやめの夕食をとって、暗くなった頃には睡眠。
後輩Kは相変わらず醤油ラーメンを食べていたとさ
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