ルート
今回のランで著者が盛り込みたい制約は主に三つ
- ある一つの国立公園内で完結する
- 獲得標高10000m以上
- 距離400km以上
距離と獲得標高を加味すると、夜に走ることから「夜に万が一に対応できる場所にいる事」も必要。
また、獲得標高10000mともなると主に山の中にいるわけだが、「補給食を適宜入手する」ことも必要
その条件を満たすため、半日PCと向き合って試行錯誤の末完成したルートを、著者が実際に走ることで多少改良を加えたルートがこれだっ!

名付けて、
上信越高原国立公園ラン【宇宙級】
我が部活の獲得標高を稼ぐランには、獲得標高別に3000mUPを「初級」・4500mUPを「中級」・6000mUPを「上級」と難易度が設定されている。
その流れで行くと、獲得標高7500mが「超級」となるが、10000mともなるともはや「〇〇級」という難易度を示す言葉が存在しない。
ならばいっそのこと、スケールの大きさや登ることで地球を脱出できるという意味合いを込めて、わかりやすく「宇宙級」と命名した。
分かりやすいが理解しがたい(他人目線)
魅力
このルートを36Hで挑戦するのは最高にロックだし、「絶対にやりたくない」と感じる人が多い(著者体感99%)が、このルートに限って言えば、「最小限の距離と獲得標高で上信越高原国立公園の名峰をほぼ走破できる」魅力の詰まった、個人的に最高傑作と名付けても過言ではないこのルートの紹介をさせていただきたい
すべての舗装峠を経由する
上信越高原国立公園にはこれだけ多彩な峠がある。

中でも、国道最高地点の「渋峠」やグンマ―の秘境「毛無峠」・高峰高原への「車坂峠」は名前くらい聞いたことがある人も多いのではないだろうか。
「上信越高原国立公園ラン」はこのうち自転車で走行可能な舗装峠を全て経由する。
さらに、渋峠や万座峠、毛無峠など、近くにある峠は無駄に獲得標高を稼ぐことなく最短で走破することができる。
これらの晴れの時の景色は絶景で疲労すら吹き飛ばせる絶景なので、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか



景色がいい
峠を登るにあたって最も重要な要素といっても過言ではない。
樹林帯に囲まれた霧の中の峠は、何度も登りたいと思えるほど面白くない。
上信越高原国立公園ランならば、「百名山を一望できるスカイライン」や「日本一の標高を誇る国道から見下ろす温泉街」・「渓谷にかかる赤い橋」など、数々の絶景を堪能できる


後半は比較的簡単
ロングライドにおいて重要な要素は「体力」と「メンタル」
体力をメンタルを同時に限界まで使い切ると楽しむどころか、リタイアの選択肢が出てくる。
スタミナはペース配分で幾分なんとかできるものの、メンタルは個人の経験によるものが多い。
更にロングライドは後半に夜になるものがほとんどで、ここが勝負所となることが多い(と著者は考えている)

中指に見えたんですか?あなたもメンタルきてますね...
この「ロングライドの後半」の障壁を最小限に抑えられる要素は「ルート」しかない
獲得標高を稼ぎたいと山の中になることが多いが、上信越高原国立公園ランは「後半区間は平地や町・コンビニを高頻度で経由」する
これにより、脚や心が尽きても休憩で回復しやすくなる
多様なセクションを楽しめる
著者が、エベレスティングの「同じ峠を往復する」ルールを苦手とする理由は、風景が変わらないからの他に、路面が何も変わらないからという理由もある
生粋の旅人である著者からすれば、「それ何が面白いの?」くらいは言いたくなる。
この意見に同感できる人ならば、上信越高原国立公園ランは一押しだ。
なぜならば、高峰高原などの急こう配や、碓氷峠の緩斜面だけでなく、「峠のグラベルセクション」まで盛り込んである
様々な斜面を楽しめることも、コースの魅力の一部ではないだろうか。

走行記録
上信越高原国立公園ランの実際の走行記録をこちらの記事にまとめてある。
三泊四日でも、五泊六日でも構わない
自転車好きで、上信越高原国立公園の魅力に惹かれた人は、ぜひこのコースを走ってみることを勧める。
自転車はそれぞれの人にあったたのしみかたをすればいいのだから...!
などとかっこよすぎる名言を残すことで著者の株を上げることで華麗に締めさせていただく