7/24
86km
【日本縦断の思い出②】
留萌から札幌へ向かっていた日に一人のサイクリストとであった。彼はザックひとつで子供用と大差のない自転車でトンネルを走っていた。
彼の名はあばぞう。
網走に住んでいるからこのあだ名になったんだとか。
雨が降る中走り抜け、二人で札幌まで行き、札幌の
スーパー銭湯で夜中に上陸予定の台風から逃げることができた。
ラスト数十キロのところでパンク。
あばぞうは空気入れを持っておらず、僕も英式のバルブを持っていなかったので、治すために近くの家に訪ねて回った。
車の修理屋さんでお父さんに直していただいた。
もう一度あの優しかったお父さんに会いたいなぁ
もしかして、もう網走在住じゃないのかな?
昨日夕食を作らなかったので
早朝から肉を焼いて食べる
豚の皮にまだ少し毛が残っていたのには驚いた。
八時過ぎた頃には出発した。
出発してすぐ自転車に乗っていたおじいちゃんと話した。子供ができるまでは毎日150km乗っていたらしい。
そんなバカな...強すぎる。
おじいちゃんに通る予定だった自動車道は通れないと言われた。
この国の道事情は本当によくわからない。
仕方なしにほかの幹線道路を進もうとすると、
"側道あるよ"
と、案内してくれたのだが、彼は違う方に行った。
側道に入ってすぐに
ダート。
この写真のは生ぬるい方で、砂だったりでかい砂利だったり。時には水の流れた跡で道がえぐれていたりした
じいさん。この道通ったことあるのかい?酷い目にあったぞ…
この道で拾ったのは
"ごん"に"ぢわ"ぁ" "
ニュー
ジーランでこの子を拾って遊んだのが懐かしくて、つい連れてきてしまった。
結局この子はフランスまで連れていくことになりましたとさ
この酷い側道を進み続けたが、もう限界。
全く進まないので幹線道路に移ることにした。
でも中途半端なところまで来てしまったので他に道がなく。
渋々自動車道を進む。
もし警察に追い出されたら他に走る道がないので全力で進んだ。
2回バス停とガソリンスタンドで休憩をして4hで80km漕ぎきった。
この時まだ2時。
疲れが癒される…
ここ数日ブログが全くアップロードできなくて困っていたので対処に時間を費やした。
今回ばかりは何をやってもダメで、途方に暮れていたが、最終的に気づいたことは今月の写真投稿上限に達していたということだった。
画像を圧縮したり、
WiFiを使ったり、色々調べたおかげで自分が探していた便利なアプリを見つけることができた。
これからブログを効率化できることを期待する
この時は上限に気づかなかったので時間だけ費やしてしまったとイライラしながら出てくると
パンクしていた。
わかりやすく気落ちしながらせっせと治して出発した。
もう7時だった。
ブルゴスは居酒屋バルの安い街として有名。
しかしここで泊まる時間はないし、そもそも人が多すぎてとまれないので、最も有名なカテドラルだけ見て去ることにした
入口の橋を渡ると
このカテドラルが
細かい装飾。人々が栄える街の中心の広場に堂々とたつその姿に思わず声が出た。
この日限定でカテドラルではダンスをしていた。
これはフラメンコとタップダンスを融合したものらしい。
それを見ながらバルで酒を飲む人達。
この雰囲気が気に入って見ていると日本語で話しかけられた。
彼女はフィリピン人のミシェル。
日本に6年住んでいたが、彼氏について来て三ヶ月ここで暮らすらしい。
その仕事帰りの彼氏を待つから一緒に飲もう!と言われ
カテドラルを見ながらビール!!
んあああっ最高だあっ!!
ミシェルは日本で英語の先生をしていた。三ヶ月彼氏が仕事に行っているあいだはやることがなく、飽きてきたので明日からスペインご学校に通うんだって。
英語の授業を教えながら。
これで授業料を免除。でもすごい重労働だ。
しばらくして彼氏のハービーも合流
ハービーも英語が喋れるから助かった!
ディナーも行かない?と言われた。せっかく誘ってくれたのに行かないという選択肢はない!行くことにした。
野宿地?
このプロにかかれば一瞬で見つかるさ!
ハービーのお兄さんと合流して
これがお通し!
牛タンのオリーブ漬け!これ、口の中にオリーブとこの国独特のハムの香りが広がってから溶けるのだ。
メインはこの子!
ミシェルはお酒強くて。対して彼氏は全然強くない。どっかの誰かさんを思い出して、頑張ろうと思い、付き合って飲んでいたら久々に潰れてしまった。
それでも彼氏に許可をもらって飲もうとして、許可が貰えなかったので目を盗んで注文するあたり流石だ。
悪女ってやつ?(笑)
一緒に飲んだ方達。
真ん中の彼女はハービーのお兄さんの奥さん。
英語は喋れないのだが、調べて"ブエノ!"(美味しい)と言ったらとても喜んでいた。
あの顔は忘れない。
彼女は実に忙しそうだった。
このお店はこの街一番の絶品のお店で、いつも賑わっているらしい。それを一人回しているのだからそれは大忙しだ。
みなさんが帰ったあとの僕の肩を叩きながら喜んでいたあの笑顔は本当に忘れられない。
写真撮ればよかったなぁ(笑)
野営地を探そうとしたが、ミシェルが交渉してくれて、2人が三ヶ月借りているアパートに泊めていただけることになった
ぶっちゃけ結構酔っていたので本当に助かった
そのソファーで寝た。
おいしいごはんとお酒を飲んでからふこふこのソファに泊めていただけるなんて感謝この上ない。
この日であった皆さん。本当にありがとうございました。
予想外の幸せな日になりました。
次の朝
カテドラルの前にて