ソウル
取材
今日の予定は特に確定していなかった。
適当な時間に起きて、適当に準備をしていると、ユニが
「出会ったチャリダーの背景や、その旅をする理由について動画を撮りたい!」
と言うので動画を撮ってもらった。
そういえばオーストラリアにいる頃取材された時は、まぁ英語が話せなくてまともな映像になったかどうかも今となっては分からないが、まぁ意図が伝わる程度には話せたと思う。
徐々にでも英語しゃべれるようになっているんだな。
ゴール地点へ
ソウルという大都市に着いてしまったので、あたかももう旅が終わってしまったかのような気分になっていたが、縦断自転車道の終着点はソウルではなく、ハブ空港のある仁川になる。
朝飯を食べて、11時頃出発する
仁川
縦断達成
スタートから10日、遂に縦断道の終着点にたどり着くことが出来た。
釜山で見たゲートと同じ形だ。
2人で「反対側から写真とって、リスタートの絶望の写真撮ろうぜ」と遊んだり、まともにゴール側で撮ろうとしたら、2人のタイマーのタイミングが合わなくてコバヤシはめちゃくちゃ何度もジャンプするし、ユニは踊ってるし、、
めちゃくちゃな状態で撮れた写真がこれ。
この旅一気に入っている写真だ
オーストラリアからのチャレンジャー
スタート地点でちらほら見かけたり、ユニは「昨日も見た!」と言っていたチャリダーはオーストラリアのアデレードから来た大学生だった。
スタート地点で出会ったので話してみると、なんと今までチャリ旅や野宿をしたことがなく、チャリも持っていないのでとりあえず最低限の荷物だけ持ってきて、チャリレンタルして釜山までの縦断に挑戦するらしい。
これは猛者すぎる。身近な人にもこのくらい話聞くだけで笑わせてくれるような、ぶっ飛んだ人がいてくれたら楽しそうだなと思った
ユニが道中であったスニュとも再会を果たしていた。英語は苦手そうだけど、日本人と話せたことを喜んでくれているのがひしひしと伝わってきて、とても幸せだなぁと思った
ミッション
この日もいくつかやらねばならない事があった。
郵便局
まず昨日買ったポストカードは、郵便局の閉業18:30ギリッギリに滑り込んだ。あぶねー笑
箱の入手
自転車を運ぶには自転車を購入した時のダンボールが最適。しかしどこでも入手出来るものではなく、自転車屋で貰う必要がある。
が、当然だが、捨ててしまっていたら無いわけで、まだ箱が残っている自転車屋を探して回るしかないのだ。
事前に電話して捨てずに取っておいてもらうのがオススメ。
例に漏れず僕らもダンボールを入手できなくて、四軒の自転車屋を回った後見つけることが出来た。
※豆知識だが日本ではここ数年でヤマトが改悪して自転車用のダンボールで国内輸送ができなくなった
その夫婦がとても気前が良くて、タダでくれた上にテープをつけて運びやすくしてくれた。これには感謝しかない。(ジュースをお返しで渡した)
その後チムジルバンまでの輸送方法を考えていたら、「たくみは荷物もってるから」と、箱を持ってくれた。本当に申し訳ないと思ったが、「日本人はごめんというマインド。ありがとうを増やした方がいい」という考えに非常に共感したので、Thanksと伝えてお言葉に甘えてしまうのであった…
カンジャンケジャン
出国前、カンジャンケジャンなどまあある程度食べたい韓国料理をリストアップして旅を始め、ユニに出会ってからもいくつか食べたいご飯をリストアップしていたが、それをどうしても食べたいという感情が無くなった
というのも、カンジャンケジャンやタッカルビは韓国食ではあるものの庶民食ではなくて、日本にとってのうなぎや焼肉のようなもの。
僕が旅をしている理由は現地の人達とふれあい、自然を感じることなので、根本的に一般的な旅人と違うんだなと思った。
(旅行雑誌なんて観光地しか載っていないんだから、買わずに、現地で情報収集を自分に迫る方がいいんだろうね)
食べたかったのは庶民食でもあるムンメンミャン(冷麺)くらいだ。
ちなみに、韓国食は和訳するとそのまま食べたい料理がわかる。
例えば、ビビンバというのは、ビビが混ぜで、バがご飯という意味。
つまり混ぜご飯なのだ。
日本やヨーロッパみたいに名前聞いても分からない、無駄にオシャレな名前がついていないのは田舎っぺにとっては分かりやすくて好みだ。
チムジルバン
チムジルバンという韓流サウナは、ご飯を食べたり寝泊まりもできる超大型スーパー銭湯のようなもので、韓国中にある。
韓国では結構有名なので行きたかったのだが、野宿もしたいし自転車道沿いにないしでなんだかんだ最終日になってしまった。
自転車用のダンボールを運んでいたり、明日の飛行機も考えるとホテルの方がいいのはわかっているが、それでもこの韓国に来たという貴重な機会にあまり海外で見ないサウナを経験するという機会を逃す訳には行かない。
結果的には、お風呂はちょっと海臭かったが、休憩スペースは色々選ぶことが出来るため、寝るのにはそんなに困らなかった。