Day16-17 帰国チャレンジ

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3/20-21Pokhara-Kathmandu

一つ謝っておきたいことがある。

当時日本もコロナの影響がやっと無視できないと理解し、外出自粛に踏み切ったころだった。

多くの人からこの状況で海外にいるのはたたかれるから情報の発信はやめた方がいいといわれ、実際僕もそう思っていたのでブログやSNSでネパールにいることが分かる発信を避けていた

コロナが収束に向かっている今、二か月遅れになってしまったが、僕の旅を見てくださっていた方々に申し訳ないのでどのように過ごしていたか説明することにした次第である。

当時気にしてくださった方々におかれましては、このような事情をご理解いただけましたら幸いです。

突然の国際線停止


…あと一日、この一日の重みをこのネパールという国で思い知ることになる。


ポカラに帰ってきてクタクタになっていた僕は、次の日の朝もゆっくり起き、宿のオーナーと話しながら楽しい朝食をとり、明日のカトマンズへ帰るバスをとり街を練り歩きながらお土産を買う自転車移動のない有意義なoffを送っていた

朝は火を吹きそうなほど辛いカレーを食べ

昼には航さん久美さんと再会し、日本食レストランでカツ丼生姜焼き丼天丼を食べ

町から美しく見える山々を見ながら街を練り歩きながらエンジョイしていた。このポカラから見える三角形の山はマチャプチャレと言うらしい。

マチャは魚。プチャレはしっぽ。アンナプルナの反対側から見ると魚のしっぽの形をしている事から名付けられたんだとか。後で写真を見返して探してみたい。

チャンク。発酵させた米。多くのレストランで自家製のものを作っている
バフ(水牛)柔らかくて脂身が少ない

そして夜には宿の日本人たちとマッコリに似た米を発酵させたお酒チャンクを飲みながら水牛を食いまくってベロベロになるまで語り尽くした。

…悲劇はそんな感じで残り二日となった滞在を名残惜しむかのように楽しんできて帰宅した時におこった。


宿にもう1人、九大の子が泊まっていてその子に教えてもらった。

国際便全便欠航


予約していた便は22日発鎖国措置は22日から。つまりギリギリのラインで僕のフライトはキャンセルになった。
冗談ではない。違う航空会社で予約しているタイから成田の便はLCCでキャンセルが効かないのでその3万円も無駄になる。


二次会もキャンセルしてなんとかタイに行ける方法を模索する。

ネパール政府がネパール発着の全便に返金措置をしているのでキャンセル連絡は後回し。…が、どの便もインドトランジットの10万超。インドは既に日本人が入国できない状態にあるので既に帰る方法はない。
徹夜で探したが、結局帰国できる方法は見つからず、朝を迎えてしまった。

3/22滞在するのならポカラにいたい。…が、このままここにいても大使館はないし、カトマンズから離れているので早急の措置に対応できないのは目に見えていた。なのでとりあえずカトマンズに移動して大使館や飛行場で直接交渉する作戦にする。


ペンギンに別れを告げ、予定通りバスに乗り込む。いきとは違う。やりたいこと全て終わってあとは帰るだけ。なのにその帰るための方法がない。帰れないとあとどれ位ネパールに留まらなきゃ行けないのか予想もつかない。…3月が終わってもすぐ出られる保証なんてどこにもないだろう。


…でも
こんな状況なのに自分でも驚くほど落ち着いてる
やるべきことははっきり見えてるし、今日仮に出国出来ても大金を失うだけ。こんなこと言ってもモラルは日本出国した時点で失ってるし、なにより帰国できなくても失う大事なものは何も無い


経験って恐ろしいな。我ながら笑ってしまう。

写真で伝わらないかもしれないが、唇と耳の周辺が日焼けでボロボロになっていた。特に耳など痛くて喋りたくないし、動く度に血が出て溜まったものじゃなかった。昨日買ったリップクリームを塗りたくる。


到着したらまず大使館に行くつもりだったが、当の大使館が日曜日で空いていなかった。こんなタイミングで開けてくれないんだろうか…

カトマンズへ


落ち着いた気持ちでバスの時間をやり過ごし、15:30ころ、カトマンズのタメルに到着。予定より30分しか遅れなかった。


その足で急いで空港に向かう。空港には多くの人が押しかけていた。それもそのはず、この日を逃したら少なくとも今月いっぱいはネパールに封じ込められるのだから。

空港の出国口はギリギリでチケットを取れた、選ばれて人のみが通過できると言った感じ。残りの人達は入口で途方に暮れている。

僕も警備員に声をかけてキャンセル待ちを取りに来た旨を伝えるとこのオフィスに連れて行ってくれた。これがその入口。自転車を鍵をかけ、警備員の正面に置いて中へ。

入口は各航空会社のコロナによるキャンセル記事で溢れかえる。

カトマンズ空港の航空会社オフィス通り。牢獄のよう

この独房のような通路に各航空会社のオフィスがあり、そこに僕と同じように隔離を免れようと空席を探してここまで来た人達で溢れかえる。今考えられる帰国方法のタイかシンガポール行きの飛行機を出していたのはカタール航空、インドネシア航空。しかしどちらも空席無しの大量のキャンセル待ち。
予約していたタイライオンエアは3月いっぱいオフィスすら空いていない始末。明日予約していた便を今日に変更することすら叶わなかった。この変更だけもっと早く試みていればもしかしたら帰れたかもしれないと気づいたのはバスの途中だった。このミスは痛恨のミスであったと思う。


…しかし、オフィスすら空いていないところを見ると今日の便もキャンセルだったと思うが。

結局今できるあらゆる手を尽くしたがネパールを脱出するのは叶わなかった。

再出発

トリブバン国際空港を再出発。


フライトを取りたいという旨を話したら知り合いの社長に電話してフライトを予約しようとしてくれた見ず知らずのおっちゃんと、自転車をずっと見守っていてくれた警備員のおっちゃんには大感謝だ。
しかし電話した社長が出発前にお世話になったホテルの社長で、僕が入国した時に格安で宿に泊めてくれた社長と同一人物だったことには本当に驚いたが…

この後タメるに戻り、その社長のホテルに再宿泊。明日からの予定は当然何も無い。
…さて明日からどうやって過ごそう…



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登山ちゃり旅スキー等アウトドアを生業とする社会人のふりした永遠の放浪者。人と自然と動物が好き。夢は奥さんと世界中を旅すること。 【自転車世界一周夢ラン】 19482km 2018.03.04-12/30
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