登山口へ
11時睡眠からの気合いの5時起床。
絶対に一日2本のバスをのりおくれる訳には行かない
受付にて希望の行き先を告げると、そのまま切符を渡され、終点の梨山までの券を買ってしまった。
まぁ、距離に差はほぼないので問題なし。
日本語ヘルプしてくれた学生さん、ありがとう
バス乗車中一度休憩があり、そこにある商店で肉まんと卵を購入。
下山した思源派出所は、どれが派出所かも分からないほど荒廃した山奥だった。
300mほど下った先にある登山口から出発。
クラシックルートである思源登山口には石碑があった。勝光登山口は特に看板は無いので、ここは唯一の思源から昇ったメリットとも言える。
遠すぎん…?
思源からのルートがクラシックルートと呼ばれるだけはあり(登山口で話したおじちゃんに教えてもらった)、薮が生い茂っていて2人してあざみのような棘植物らの襲来にあう。
これが足を踏み込むと現れる痛みが何時間も続く曲者であった。
また、崩落箇所もあり、普通に歩いていればほぼ平らなものを無駄に昇り降りさせられる所もあった
そして結果的に早めの昼飯
鹿
海外を放浪していた頃から知っている方はご存知かと思うが、著者は無類の海外野生動物好きである。
鹿が飛び出てきた時にはかなり感動したものだ。
が、普通の人はそうでも無いらしく、彼女は現れた雄鹿カメラ構えて前進する著者にビビり散らかしていた
後日談「まじで飛び出してきたらイケニエに差し出そうと思った」
時間…やばくね…?
先述した通り、まぁ崩落による迂回に苦しめられ、山荘7km手前の稜線にたどり着いたのが16時頃。
僕らを取り囲む焦りとそれを暗示するかのような濃いガス。
「手前の小屋で終わりにしない…?」
と言い出す彼女に
「今日奥の山荘まで行かないと後工程が間に合わない※明日はさらに急登の予定」と必死になだめる著者
追い打ちをかけるかのように多加屯山頂から雨に降られる
ここで彼女の荷物を僕のザックへ詰め込み、最軽量にして歩いてもらう作戦を決行。
結果19時にはなったが、目的の雲稜山荘にたどり着くことが出来た。
最後本の僅かなのぼりの時は、元気を盛り返した彼女が、疲労で無言になっていく著者をなだめる構図が出来上がっていた。
立場逆転である。。
台湾人優しいぃ
山荘に着いた途端、既に泊まっていた台湾人2人に声をかけられる
「お湯持ってくるね!!ポット貸して!」
最後までどこから持ってきてくれたかは分からなかったが、あったかいお湯をもらった。
さらには、
「これも食べな!」
と、渡されたのはスニッカーズと台湾製味付け卵。
絶望的疲労の中差し出されたこの優しさに感動し、かつこの時貰った卵の味を忘れられず下山後下界で探し出して日本に持ち帰ったのは言うまでもない。