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Tatopani-Pokhara
108km
朝温泉に行こうか悩んでいたのでダラダラホテルで過ごす。何せ温泉が10時からだったので温泉に行くのならどれだけ怠けようとも問題ない。
追い打ちをかけるのがWiFi。
一週間ぶりの文明に現代っ子は抗うすべなどないのであった…
しかしWiFiがない時は一生なくなって欲しいと思うがあるとつい触ってしまうのは何なのだろう…
余談だが、僕はスマホやネットワークのない時代に生まれたかったとしょっちゅう思っている。
こんな文明に頼らず、紙の地図のみで限られた情報で旅をしてみたい。
それに好きな人と文通してみたい。たまにしか届かない手紙の限られた一回にたくさんの思いを詰めて書きたい。
でも電話は…沢山したいですね
余談はさておき、今日も川沿いを下っていく。
出発出来たのは結局10:30で、時間もあまりないだろうと予測して温泉も結局入らなかった。一番無意味な時間を過ごした…
相変わらず道は川になっている。
天気はこの時はいいなぁと思っていた。
久々に人が溢れる東南アジアらしい街も増えてきた。
Kusmaに到着。ポカラを出発した初日に昼食を撮ったDumreに似た、交通量と人で賑わう感じだった。
昼食の店を選ぶのは苦労したが、この街建物は綺麗なのに道は何処も彼処も工事中。
災害という訳ではなさそうだし、開発が進んでいる途中なのだろうか…
山で食べたチョウミンの最高価格のおよそ1/6である。
下界最高!
出発してしばらくしてひどいスコールに襲われる。雨が降っても進む僕でもさすがにこれは無理だと思い、慌ててよく見かける小屋に逃げ込む。
写真にはうつりきらなかったが、大粒の雹も降った。スコール恐ろしや。
しかし今山の方はどうなっているのか
もし今山にいたらと思うとゾッとする。
この目の前でバスと車が正面衝突するのも見かけるし、なかなかカオスな時間だった。
Nayaplですぐにお腹がすいてきたのと、補給食がないと厳しそうだったので久々の露店買い食い。
買い食いは楽しい。
3種類ほど購入した。この国の食べ物はみな特徴があって面白いので、帰国して時間があったら記事にしてまとめようと思う。
ちなみに必ず露店にある三角形の小麦粉の皮でじゃがいもを包んであげたものはサマサと言うらしい。
町は雨でぐちゃぐちゃだ。
頭に荷物を乗せて運んでいる人で、ひよこ以外を運ぶ人を発見。
この国に猫背がいないことに気づいたが、おそらくみな背筋を伸ばして運ぶからだろう。
体幹もめちゃくちゃいいんだろうな
そしてここから地獄の登りが始まる
後々知ったのだが、kusmaの標高は380
ポカラは1300
それだけでも1000m登ることは確定していた…
その上この上り。
奥に見えるのが登ってきた道。
雨の中店番をしながら勉強する子どもが可愛かったのでついカメラを取り出す。
雨の中で体力もギリギリ。かなり死闘だったので、カメラを取り出す余裕もなかった。
途中で自転車に興味を持った青年が雨の上りの中走って追いかけてきて、乗りたいと言って僕を引っ張り倒すのでブチ切れて口論になった。
意地でも自転車を離さない僕と意地でも乗りたがる男。既に真っ暗で焦っていたのでかなり怒鳴っていたと思う。
30分後彼は諦めて戻っていった。根気がちだ
アンナプルナベースキャンプトレッキングの拠点naudandaを真っ暗になってから通過し、峠を19:00少し前に通過。
その標高2000mだった…雨の中1600mも登らされたと思うとなかなかしんどかったことも分かってくれるだろうか。
下りでは雷もなっていた。
対向車はみなハイビームで道は見えず、僕のライトもくらい。最大400ルーメンにして下ったが、案の定電池切れになってヘッドランプの明かりで進むことに。
更に暗いので怖すぎた。
オマケにブレーキは止まらないし、予告無しの工事にほとんど見えないひもが貼ってある。
気づかなかったら紐に自転車ごと突っ込んでいたところだ。
それから工事中のドロドロの片側通行を警備員も信号もない中、自分の判断力だけで進み
9時頃。出発前お世話になったポカラのペンギンゲストハウスに到着。
ヘロヘロになって食べたチキンライスは美味かった。
出発前にお世話になった人達が祝福してくれた。シンプルに嬉しかった。
知ってる人達のいる安心感。
クタクタになって寝た安心感のあるベッドは僕に安眠をもたらした。