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(続き)
川を渡って町の中心マージョ広場へ
国会議事堂のような政府機関もその広場の正面にある
ブエノスアイレスは京都のような碁盤の目状の町になっていて、方向音痴が町の中心に来るとたちまちどこにむかっているかわからなくなる。
~迷走中~
コンビニで適当にジュースを買い空腹をごまかしながら道路のど真ん中に立つ塔、オベリスクへ。
この車が走っている通りは七月九日通りといって世界で最も車線の多い道路らしい。
確かにべらぼうに幅があり、信号が変わらないから横断歩道のない場所を渡ってしまう...
何て出来心はかけらも出ない。
確実に死ぬ(確信)
観光地もある程度周れたのでランチタイム。
ぶっちゃけこういうでかい都市では観光地もいいが、おいしいものを食べろ法が幸せになれるタイプ。
改めてバックパッカーは向いていないし、自転車旅がいかに自分に合っているか実感する。
La Estanciaという超広くておしゃれなレストラン。
めちゃくちゃ場違いな感じはしたが、1000円でワインと特大ビーフをいただける野であれば大満足だ。
大都会とは言えどさすが南米。ビーフの値段は日本人の感覚からすれば破格である。
ここから少しバスに乗って(始めから乗れよ)世界一きれいな図書館へ。
El Ateneo
元は劇場だったのだが、改装して図書館になっている。
中はまんま劇場でなぜか本を置いてしまったような作り
天井画まである
(元)観客席
ちなみに通路には石灰像や肖像画もある
カフェやお土産屋さんも中に入っている。
演奏スペースまであるんだから恐れ入る。
飛行機までの時間も短くなってきたので急いでバス乗り場に戻り、そこからライオンバスに乗ってブエノスアイレスの国際空港へ。
※裏話
ブエノスアイレスのバスはプリペイド式のカードを購入しないと乗れない。
チャージ金額は自分で決める。
最安値にしたらバス乗り場までのバス代が足りなかったのだが降りれてしまった...
(ちなみにこの内容に記事はたくさんあるので気になった人は見てみてください(笑))
この飛行場でも痛恨のミスが発覚する。
なんと...
アメリカはトランジットのためだけでもビザを所得しなければならない
正しく言うと、アメリカはトランジットのみでもアメリカに入国しないといけないらしいのだ。そのため、VISAの取得が必要になってしまった。
申請を出してから承認までにかかる時間はたいみんぐによる。これに時間がかかってしまい、出国までに間に合わなかったら当然飛行機には乗れない。
つまりまた出国ができない可能性がでてきたわけだ。
またまた、二日連続で絶望した。
祈るようにして携帯に届くはずの承認完了のメールを待つ
数分の待ち時間が本当に長く感じた。
数分に一回、忙しいのに気にかけてくれる従業員のお兄さんの優しさが本当に痛かった。
そして1時間ほど待っただろうか。
メールが届かないうちに承認が通ったか従業員のお兄さんが確かめてくれた。
するとメールが届く前に承認されていたのだ。
心の底から安堵した。
そして無事再度荷物を預ける
今度こそ、海外でこの自転車を見るのは最後。安堵を超えて疲れきっていた
最後のフライト。
成田行き。
これには感情的にならざるを得ない。寂しさと、懐かしさと、ずっと楽しみにしていたはずだったこの瞬間の重なり重なった感情を噛み締めながら
飛行機に乗るのであった。