とも12/17
エルチャルテン→エルカラファテ→リオ・ガジェゴス70km北西
先日宿に帰ってからというもの優しくしてくれたオーナーさんに許可をとってシャワーを借り、自転車の置いておいた部屋で仮眠をとった
…というもの結局寝れず、30kmトレッキングをしたまま0:00を迎えた
オーナーのおっちゃんに挨拶をして深夜少しすぎた頃に出発
24h最長チャレンジに挑戦する
ことにした
僕がこれまで世界一周チャリダーとして残せたことなんて何一つなかった。支えられてばかりでなにも名を残せるようなことはしていない。あまちゃんな旅で先人に比べればてんで大したこと無かった
考えた末、思いついた自分が残せる可能性があるものは、日本人として一日に史上最長距離走ればなにか残せるかもしれないと考えた
まぁ、時間が無いから決意したのが大きいんだけどね
初めの80kmは南東に進むので超追い風
月明かりに照らされながら走る
80kmの湖畔沿いを抜けるとRuta40に出る
このルート40とはパタゴニア地方を縦断する超有名ルーとで、パタゴニアを越えるといったらこの道を通ることを意味する。
それだけ有名な道だ
6時前。夜が開けてきた
後ろの旗を見れば分かるとおもうが、風が非常に強く吹いていた
ここから進むのは南
横風を受けながら100km進む
右手に見えるはフィッツロイ
今日行けば日の出のフィッツロイが見えそうだ
エルカラファテまでの道はパンパが広がる
この看板はなんだかわからなくて撮った
今日も快晴
なのに強風
遮るものの無いパンパで容赦なく強風にタコ殴りにされる
180kmこいでようやくエルカラファテの入口につく
この道を右に進むとエルカラファテだが、今回は時間の都合で断念
本当は世界に三番目に大きい氷河ロスグレイシアがあるのだが、アルゼンチンのインフレによってツアー代が超高騰していたので諦めた
ただ色々調べたところによると、
ツアー代は1万を超えるが、タクシーで氷河を見に行くだけなら往復2400円ほどで行けそうだ。ただし、ツアーなら氷河の上をトレッキングすることも出来る。
もし今後エルカラファテに行く人がいたら参考にして欲しい
※インフレが激しい国なので時が流れれば値段は高騰すると思います
この先60kmに大氷河が広がっていると思うと諦めがたい
綺麗な看板も見つけたので記念撮影
その先はひたすら20kmなだらかに登る峠
そのてっぺん
広大な台地には低木すら生えていない
ここから先また南東に進むので楽になると思った…
のだが、何故か南から風が吹いてくる
このひたすら真っ直ぐな道はただひたすら辛かった
小さな町についたがお店のひとつもやっていない。なんの食料も調達できずすぎた
夕方。田んぼの広がる地帯をすぎる頃にはまた夜がやってきた
田園を超えると峠が始まる
この峠がまた面白いほど追い風で、普通に漕いでいれば60km/hを超えるほど
凄まじい風が吹くこの地帯も地獄だけではない。完全に追い風になれば信じられない程の手助けをしてくれるのだ
この時点で370km
残り頑張れば次の大きな町リオ・ガジェゴスにはつかないにしても、400kmを超えることは出来る。最後の力を振り絞った
…のだが、残り一時間で意識が朦朧としてきた
空には雲がかかり、左右には丘が拡がっていたのですが
空には白いシーツがかかり、左右には丸太がひたすら重ねてある道に見えた
さすがにここまでの幻覚は初めてで(というか次の日気づいたんだけど)380kmとトレッキング30kmを寝ずに30時間以上ぶっ続けで動いたつけは回ってきた
382km地点
ここで辞めることを選択した。
移動時間ちょうど24h
最後の1時間は完全に動けなかった
次の日、丸太だと思った場所はこんな場所。
しかも森の中だと思ってたんだけど
信じられないほど想像した光景と違ったね。
日本一24hですすんだチャリダーになれたかな
こうして南米大陸を一日でほぼ横断しましたとさ