Extreme Important New Zealand

Day30 世界一への挑戦

4/2
ニュージーランの走る日が終わり、今日はクライストチャーチへ戻る。
だが僕にはまだやらねばならないことがある
世界一への挑戦
 
そう。この街ダニーデンにはギネス認定最大斜度25%世界一の激坂"buldwin street"があるのだ。
昨日ホリデーパークのお兄さんに聞いたダニーデンの東、オタゴ半島に生息するイエローアイランドペンギンが早朝巣から海へ出ていく様子を観察できるようなのですが、15km600upはウォーミングアップを超えている!
泣く泣く諦めて全てをbuldwin streetにかける
出発しようとした8時頃、雨が降ってきた。多少萎えたが、少し待つと止んだので別に気にしていなかったのだが、この雨が数時間後僕に地獄を見せる
キャンプ場から9km.
buldwin streetまでの道のりの左右を見ると驚くべき角度の激坂がゴロゴロある。
これ以上の坂に挑戦出来ると思うと緊張とワクワクが混ざった感情になった。
武者震いってやつだ!
この感情、大好きである
buldwin street
ついた場所には人だかりが

写真で伝わりづらいのがもどかしいが、もはや壁である。
buldwin street
ギネスにも認定されている終盤の最大斜度25% 400mの世界一の激坂である
これから始まる本番の世界一周に弾みをつけるため。そして自分のために必ず登ってみせる。

インナーローのスタンディングで踏む。
しかし…

滑った
 
早朝の雨で路面が濡れていたのだ。
インナーローで強く踏み込むと滑ってしまう。
そうなったらもう最後。40kg越えのそらではその場から再発進できない。(そもそも途中で足をつく気もないが)
滑ったら降ってリスタート。

しかし…

滑った
 
斜度25%の激坂は少なくとも僕の足ではまっすぐ進むことは出来ない。蛇行していくしかないのだが、蛇行の瞬間が1番滑りやすい。
その上、フロントフォークにも重量装備が。気を抜けばハンドルを安定させられず転倒してしまう。
こうして何度も

コケては

戻り

戻り

コケてを繰り返した。
途中あきもトライしてみる

後ろのみのパッキングでこの斜度を登ると
前輪が浮きひっくり返りそうになる

全部捨ててトライする

これは水平にして撮った写真である。
お分かりいただけるだろうか
これでまだ序盤である

無理
 
歯数もあるが、全ての荷物を捨てても前輪が浮いてしまう。
そう。この坂は前輪が浮かないだけの重装備を積むことは必須で軽くしても登れないのだ。
つまり、超重量装備で踏み切る脚がないと登れないのだ
地獄じゃんか
何度もトライする中で、人がどんどん増えてきた。噂を聞きつけてか知らないが、皆が僕を応援してくれる。

中には僕の写真に国旗とHERO

あの瞬間紛れもなく僕は主役のHEROだった
時間が経つにつれ路面は乾いてきたものの、僕の足はもう限界。立っているだけでプルップル震えていた
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倒れ

心も折れかかった。
でも、
ここで諦めたら一生後悔する
間違いなかった。
知らない人たちが僕を応援してくれる。
やるしかねぇ!!
そしてバスの時間の迫った7回目の挑戦

最大斜度の関門を遂に超えた

バランスを崩し倒れかけた時は腹の底から叫んだ。
意地でも倒れるものか!!!

ついに

皆さんの待つ

坂の頂へ!
ついたぞぉぉぉぉ!!!!

 
世界一に勝ったぞ!!!
 
写真を見て思ったが、こんな嬉しそうなガッツポーズ今まで見たことがない(笑)
かっこいい写真を先に持ってきたが、実際は立っていられず倒れ

皆さんに支えてもらった

ずっと応援して、写真撮ってくれてほんとにありがとう😊

みんなに支えられて登頂できたのだと、本当に実感した。
みんなありがとう
午後はバスに乗ってクライストチャーチへ。
途中オマルでペンギンのコロニーを見たくてバスの休憩時間に4kmほどダッシュした。

ペンギン見れなかったけど
久々のバーガーキングに寄ると、兄弟が日本に住んでいるという店員さん。
日本語が本当にうまい。
疲れきって昼からご飯が喉を通らなかった。
気管がやられて咳は血の味がするし、転倒で体は傷だらけ。ハンドルを下げて重心を前にしてしがみついていたので手も擦り切れていた。
本当に、人生で一番達成感の会った瞬間であったな。
そんな完全空腹状態でたべるWHOPPERは滅茶うまかった。
よるはクライストチャーチ国際空港にて睡眠
走行距離 31.35km

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