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Muktinath-Tatopani
【続き】
フロントバッグに付けてたやつは山頂かどこかで供養するつもりで連れてきたのだが、あまりに命がけですっかり忘れていて連れて帰ってきてしまった。
まぁ供養出来そうな場所もなかったが。どうしようか。
アンナプルナを見渡しながら下っていく。
車はこのように川の中をざぶざぶすすむ。
歩きやバイク用に別に簡易的な橋を設けているのはありがたい
…まぁ川登せざるを得ないところもあるんだけど。
昨日までの真っ白の寒々しい景色とは打って変わってのどかな春の風景が広がる。
Marphaには商店よりも酒屋が多い印象を受けた。バックパッカーだったらビンの1本くらい買ってみたかった
地図にはない川沿いの道を何度も間違えて進んだ。恐らくこれからより走りやすい道を作るのだろう。
ここでフロントフォークのパッキングが壊れて直す。結束バンドの有用性の高さは半端ではない。絶対持っていくべき旅装備ランキング堂々一位だと思う。
Tukcheで昼飯。店の外でアンナプルナを眺めながら食べるチキンチョウミンの美味しさよ。
オーナーは日本語ペラペラだった
街の外れには日本との友好都市に富山の加賀村が。
従来の山沿いの道はアップダウンを繰り返すとても走りやすいとは言えない路面。
雨も降ってきた
曇天の中を進む
感動的なシーンに出会った。
死んだ鹿を犬がカラスから護っていた。
カラスが食べようとすると犬が威嚇する。
二匹は友達だったのだろうか。
雨弱まり、冷えた山岳地帯を進む。
水飲みしていたアヒル(??)達
メニューのポストがあるのにお店がない。
お店より先にポストとメニューから作ったんだろうか。
この後このような工事に何度も出会う。
工事に出会う度に足止めを食らう。一本道で迂回路もないのに全面封鎖。
どうしようもないのは分かるが、もう少しなんとかできないものだろうか…
こちらの方が酷かった。
工事の入口で30ふん待たされた。
崩したガレキで即席の道を作っただけなものだから、左手のバスがそこでスタックし、動けなくなっていたのだ。
なにかもう少しなんとか出来ないものだろうか…(再喝)
これもそう。
ショベルカーが上から土砂を道に落としているのだが、他に道はなく、作業を辞める気配もない。僕は幸いなことに街の人が通りがかり、工事をとめてもらってなんとか瓦礫を乗り越え通過したが、避ける場所もない上通過もできないバイカーには溜まったものじゃなく、引き返している人もいた。
Kalapaniからくだりが始まった。
川は一気に急になり、道も川に近づき、その脇を進む。
もう見なれてしまった削りだったような崖も再び現れた。
滝をガチで撮ろうと思っていたのだが、いい感じの滝がちょうど見つかったのでいい感じに写真を撮れた。
専門用語使って申し訳ないが、NDフィルターなんてなくてもそこそこのものは撮れるらしい。
この時学生の女の子がみんなで写真を覗き込んでみていた。この国の子供たちはみんな写真や自転車等見慣れないものに興味津々だ。
そして本日最後の工事。4時頃ここにたどり着いたのだが、なんと1.5hも足止めを食らった。
どんなにまだ?と言われようと、どんなに天候が悪化しようと工事を辞めるつもりもなく、嵐になった頃いい加減しびれを切らした車達が一斉にクラクションを鳴らし出して工事を中断する始末。
この国の工事はどうなっているんだ…
そしてタトパニに到着したのは暗くなりかけの18:0前だった。
宿街はこのメイン通りではなく、もうひとつ上の通りにあったので行くのに苦労した。
かなり綺麗な宿が一泊200ルピーだしかなりお得だ。
村の川沿いの温泉に暗くなってから行く。
入浴150ルピーで日本の銭湯よりやすく、それでいて夜も明かりがあって多くの人で賑わっていた。
台湾やペルーなど今まで海外で入ってきた多くの温泉は洗剤を使えなかったが、ここは10ルピーで売っている。そしてみんな使ってる。ありがたい限りだ。
ヒマラヤで浴びた汚れをきれいさっぱり落とし、代わりに久々のアルコールを注入して泥酔して帰る。
飲みきれなかったビールと水牛のステーキで優勝していくことにしたわ🐍
朝から走って、夕方疲れた体を温泉で癒し、夜は豪華な食事で優勝する。
これが自転車旅の黄金サークルよ…
これを知らずして自転車旅を否定して物申すのは5億年早いから出直してきなさい😛
最高の夜でした。