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オヒギンス▶チリアルゼンチン国境
【続き】
くるぶしまで沈む泥沼を越えてドロドロになったあと待っていたのは
⑨ただの川
小川とか、林道に偶発的にできた川じゃないです。
モロ川
ちょうどいいので汚れた靴を洗う気持ちでざぶざぶつっこむ
右のフロントサイドバッグ穴空いてるんです。オーストラリアでウォンバットに噛まれた時の。
もう200日以上前の話だ。
そのせいで水が入ってくるんだから、あの子が旅前半で与えた影響が南米まで引きずって来てるんだから笑ってしまう
その先は比較的綺麗な林道
顔は割と疲れてアホみたいな面になってるけどねw
意気揚々と進む
このままアルゼンチン管理局たどり着くのでは!?と思いきや
ん…?
⑩木の橋
※木造の橋ではない
ただ気を積んであるだけではない。
ちゃんと川を渡るために誰かの善意で木の橋を作ってくれてあるのだ
でもね、
二輪車は隙間にハマるんだよぉぉぉ!!
…しかし横着な自分は装備をおろして運ぶことはしない。
移動不可能だと判断しない限り、パッキングを解放しないでそのまま運ぶ
結果何度もハマり、自転車は落ち、これまでの人生でもっとも渡るのに苦労した橋となりました笑
その後
由緒正しい林道らしくなってきたな!
…比較的マシかと思っていたが問題はその壁の高さだった
⑪谷の登山道
自転車しか通れない幅なので自分は壁の上を歩くしかない
これが腰が痛くなるんです
これを乗り越え、程よく降りそろそろ湖が見える頃なのかと気分も上がる
もう一度川が出てきたけど、どろどろずぶ濡れになっている体ではもうお構い無し。
ただ突っ込むだけだ
ただ、問題はこの後だった。最後の難関にして最大の難所になった
⑬坂
あまり上手く伝わらないが、砂利の坂。
60kgのバイクが上がらない。
前のブログでクロックスにしなくてよかったというのはこれが原因。
クロックスでは踏ん張りがきかない
おそらくこえられなかっただろう
残る力を振り絞ってなんとかてっぺんまで上げた。
久々に一休みしたいと思うほど疲れた
これにて、全13個の地獄は終了
そして残りはウイニングランだった
下ると湖と山が見える
あの山は、そう。
パタゴニアの名峰フィッツロイだ
アウトドアブランドパタゴニアのロゴに採用されているあの山だ。
思わず声が出たよね。
書き忘れたが、飛行場の辺りで一瞬だけフィッツロイが顔を出したとき背筋がゾワッとするような感覚がした。
それだけ、生のフィッツロイの存在感を感じた
写真を沢山とっていたため、17:00のフェリーには間に合わなかった。
イギリス人とアルゼンチン人のカップルは先に行ってしまったようだ
この日の⑴ではなした何度も会うことになるチャリダーさん。
数分違いでゴール
入国スタンプも忘れず貰う
最後の国に入ったことをこの旗を見て実感する
パタゴニア地方は超強風地帯
風が来る方に木をおき、テントが風の影響を受けないようにする。
この写真の奥に見えるのもフィッツロイだ。
このカラフルな鳥はなんなんだろう。
くちばしはキウイと同じ形だ
鳥とフィッツロイ
そして
夕暮れとフィッツロイ
見返してみると、最後はいい写真だ。
この日はオヒギンスから持ってきた鳥と日本米で鳥丼。
沢もあるので水も得ることが出来る。
先程の鳥を追いかけていたらスプーンを落として大探しした。
イザベルとフィリップも1h後にこのキャンプ場へやってきた。
彼らとやばい道だったね!と、経験を話し合う。
足跡みて、
”タクミ、泥沼にハマってたなwww”
と、フィリップに笑われた。
この道を突破することは出発前からの夢だった。
色んなことがあったが、この道を越えられたこと。経験できたことに本当に感謝している。
ラストの国も走り抜ける。
最南端ウシュアイアまで